Lesson 01
まずはじめに・・・
早いもんで、俺がこの世界に入ってからそろそろ25年になる。
横浜銀蝿のメンバーとしてデビューしたのが、1980年9月21日。そう、俺の19歳最後の日だ。
全ては初体験だから、最初は何もわからず、ホント何もわからず、ただひたすら、
練習やって、レコーディングして、テレビ出て、コンサートやって、写真集や本出して、
みたいなカンジの慌ただしいスケジュールの中を、手探りの連続で悪戦苦闘していた。
そのうち、仕事をしていくうちに、
「あっ、そうかぁ。」
「なるほどぉ」
「なんだ、こんな事だったのねぇ。」みたいな、
前から不思議に思っていたナゾが解けたり、
知ってたらそんな苦労しなくてもよかったはずのやり方に気付いたり、
別に難しく考える事なんてなかった事を知ったり、
とにかく、目から鱗が落ちる思いを何度も何度も経験していった。
ポイントは何処にあって、ハショっていいのは何処で、どう考えればこうなるのか？
そんな事を 知っていけばいく程、
「俺がデビュー目指してガンバッテん時に、誰かこーゆー事、オセーテくれてたらなぁ ... 」
と思う様になっていった。
本屋に行けば、色々な教則本や、音楽情報誌、その類の書籍なんかがたくさんあるけど、
みーんな、何かしんないけどさ、コムズカシク書いてあったり、オオゲサに書いてあったり、
とってもスゲーコトの様に書いてあったりで、読んでみても「ナンジャコリャ？」ってカンジなモノ
ばっかじゃん。
昔は俺も何も知んないから、そんなんを一生懸命読んで、色々書いてある事を
「そっかぁ、フンフン」とか思って,
どうにかこうにか理解しようとしたけどさ、
今思うと「バッカジャン」ってな事もいっぱいあるんだよ。その手の本ってば。
ならば、俺が書きましょうって事で、この講座を始めました。
チンピラ19歳だった俺が、何もわからない状態で、この世界にとりあえず入ってから 20年間。
実際の現場で覚えた色々な事を、オイオイ書いていきたいと思ってます。
TAKU
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