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我行我素

2010/05/01

エントロピーの増大(ファンクラブ会報原稿)
みんないつもありがとう!

ここんとこ、バンドの意外なほどのエントロピーの増大に驚くばかりか、
多少困惑さえ感じている俺が結局行きつく先はいつも、
プレイのスキルアップってことなんですね。

それは臭いモノに蓋したり、
見ぬふりしてほったらかすって意味ではぜんぜんなくて、
最終的にアイデンティティの源っていうのかな?
たとえ状態がどんなふうになっちゃってても
結局そこさえしっかりしてれば胸はってられる的な、
ようはシンプルに自分にできることに集中するってことですかね。
ホントそこしかないのよ。てゆか、そこだけでいいっていうか。
余分なコト考えだしたらキリがないっていうか。
だって、意識的に自分がコントロールとか、どうこうできるって範囲、
実は思ってるほど広くないってことに
この歳になってくると薄々気がついててホントに。

だったら何がどうだとか、誰がああだとかの能書きたれる前に、
やることはひとつだろって思うわけですよ。
わかんないんだけどね、ホントにこれでいいのかどうかなんてことは。
でも、性にあってるとは思ってる。
それってなにげに俺にとっては一番重要なポイントでさ。
さっきのアイデンティティの話にも通じるんだけれども、
そんでいつも俺が言ってる"この世はパラダイス"の話にも似てるんだけれども、
俺的には、性にあってる得意なことを気分よく楽しんでやるのが
人生っちゅうもんの意義だから。

だからね、たぶんこれでいいんだと思う。
どんなこともそうなんだけど、結局、つねに"今"が最先端なわけで、
こうだったとかああだったとかってのは、
言ってみればバックミラーに映ってる景色みたいなものでしょ?
そう考えれば、いっつでも今後ってのを楽しみにしてればいいわけで。
でもそれって厳密に言っちゃうと"未来"ってのとは違うんだよね、今の次の今?
結局はずっと人生最先端である"今"が続くわけで、
つまり、明日になればそれはもう今日でしょ?
それって逆に考えると、今が次の今を生み出すっていうか、
展開させる起点でもあるわけだから。
そうなんだよ。いつ始めてもいいし、いつ終わってもいい。
もちろんそのままでもいい。上がるも下がるも思いのまま。

ただ視点ごとどんどん進んでいく感覚を忘れないようにしてないとダメで、
こんだけ生きてると固定点っていうか、
いつだったかの視点を保持したまま過ごしちゃってる場合が多いからね。
こんなはずぢゃない的に。
とにかく、だから"今"の状態がすべてで、
でもそこからまた無限の枝分かれっていうか、
選択肢が広がってるって感覚が正解なんだろな。
で、そんな中、俺は結局さっきの話ね。
そう、プレイのスキルアップにいきつくってわけだ。

スキルアップっていえばね。
ベースも歌も、字を書くことに似てるってこのごろ思ってるんだ。
そうするとね。面白いもんで、習字してるわけでもないのに、
実際に字を書くことにも、そういう神経を使うようになってくる。
てゆか実はそれだけぢゃないんだけどね。
たとえば歯を磨くとか、そいった日常の動作すべてに、
どんどんおなじような気を使うようになってきてる。
よく禅の坊主が言ってるようなこととかも、
まんざらわかるような気がしてくるんだ。

技術の進歩って結局は、今まで見過ごしてきたり、
見向きもしなかった部分の見直しの塗り重ねだからさ。
そやって意識して一定の期間がすぎると、
自分では知らない間に臨界点(?)を超えていて、
ある日突然、レベルが一段あがっていることに気付くんだ。
俺の中ではそれを"開眼"と呼んでいるんだけれども、
結局は毎日"小さな開眼"を積み重ねていってるってことだね。
でも、そうなりゃまたそれが当たり前の"普通"の状態ってことだから、
あいかわらずいっつも、より奥へ奥へ、
より上に上に、より遠くに遠くにってかんじなんだよね。

そいえば、分野はともかく、
なんらかの"開眼"を経験している人とそうでない人の違いってあるのよ。
その人の"域値"的な雰囲気?
接していてわかっちゃうっていうか、その時は自分では意識していなくても、
結局それがその相手に対する俺のリスペクトのモノサシになってたりするんだきっと。
やっぱね。リスペクトって大事よ。尊敬。
そんな大げさな話じゃなくても、単に"敬意"でもいいんだけど、
とにかく相手をいつも尊敬していたいってとてもとてもとても思ってるんだ。
それって結局、実は相手に対する俺の"要求"的な心理だったりなんだけどね。
だって、底が見えたり、見切れちゃったりしたらつまんないでしょ?
一緒にいても。

そうそう、俺的に一番好きな瞬間ってのはね。
「みんなすげえよ! さいこ〜だよ!」って感激してる時なんだ。
実際うれしくて涙出ちゃいそだもねそゆ時。

…と、ここまで読んで
「今月も大丈夫か? TAKUさん」と思った方もおられるでしょう? あはははは
あのね、今月も会報を書くと思いながら会報を書くのやめたの。(へんな日本語?)
先月にも言ったけど、
会報風に普通に毎年毎回おなじようなこと言葉変えて書いてるの飽きちゃったからね。
"脱会報原稿シリーズ"で今回は徒然な手記的作風でいってみました。
てゆかホンネだし。

というわけで、俺はあいかわらずだよん。(^^)v
みんなも元気かん?
ようやくあったかくなりそうな気配にヤレヤレの今日この頃。
油断して風邪ひかないようにね。
ライブで逢おう!
Hey ! It's all right !







TAKU









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