ぶっちぎりインターネット

第10回『痛快人生のすすめ! 編』




横浜銀蝿『ぶっちぎりINTERNET』(DiGi/USER Vol.1 原稿)

《タイトル》
痛快人生のすすめ! 編

《本文》
いきなりで何なんだが、人は誰でも秘密をもっている。
え?と思うような性癖げ!と思うような本性
秘かに封印した過去の過ち等、
心の奥にしまってある自分しか知らない秘め事や感情が、
誰にもひとつやふたつ必ずあるはずだ。

特に男性諸君は社会や家庭の中で、己を抑圧せざるをえない場面が多い。
曰く社会人として、曰くとして、
曰くとして、曰く父親として・・・。
男は一個人というより、
やっぱ立場がネクタイして歩いてるってカンジだから、
社会や職場、家庭の状況や環境から、
いつの間にか割り振られたり、身に付いた役割や立場で、
悲しいかな、それぞれがいくつかの偽りの仮面をかぶって日常を生きている。

普段部下にいばり散らしてる大企業重役が、
夜な夜な新宿のSMクラブ女王様ムチヒイヒイ言わされてたり、
名の通ったヤクザ親分が、六本木のたちの悪い美少年に入れ込み、
何やかんやとせっせと貢いでる事なんてのはよくある話で、
人は見かけ社会的地位外見のイメージとはまったく違う一面を、
その心の中に秘かに隠しているものである。
えてして普段のその人物のイメージからは、
まるで想像もつかない様な正反対の一面が、
意外にある意味、本当のその人だったりする場合も多いのではなかろうか?

人はこの社会の中で、
いわばコンプレックス反作用(?)ともいうべきエネルギーで、
隠された自分とは正反対のパーソナリティでキャラを武装して、
ようやくどうにかこうにかバランスを保って生きているってのが
本当なのかもしれない。
いや、そうしなければ生きてはいけない社会なのだ!

さて、新年早々
どうしてこんな小賢(←ルビ:こざか)しい話をしてるのかというと、

人類もとうとう21世紀を迎え、
テクノロジー経済システム進歩のおかげで、
我々も物質的にはかなり豊かな生活を享受している今日。
しかし、日常生活の中では、
あまりにも早い時代のスピードからくる価値観の歪みで、
人々の心の中には空しい隙間風びゅうびゅう
深刻な不景気。中高年の自殺。狂ったガキ共
聞こえてくるのは、どれもお先真っ黒なニュース。
やっぱ世の中、どっかおかしい。

そう、我々はすでにこれからの時代の新たなる生き方を、
各自が責任をもって模索する時期に入っているのだ。

そこで今回は、やれ喧嘩だとか、やれ暴走族だとか、
やれオヤジだとかの、平和なくだけた話題は一休みにして、
今後我々はどう生きるべきか?という、
割とまじな(?)テーマについて諸君と一緒に考えてみたいのである。えへん。

なぁ〜んちゃって、まぁ簡単にいうと、
より痛快に生きるにはどうしたらいいのであろうか?っていう
素朴な話なんだけどさ。はは

だって、みんなストレスたまってない?
と、急に話は本題に入っていくのだ。

年末年始の身近な話として、一番わかりやすいのが酒の席
酔うと人は頭のネジがゆるむ。
当然普段制御されていたはずのパーソナリティに狂いが生じる。

酔って本当の自分に素直に正直になってしまう人もいれば、
反対に、余計に極端な虚勢に走る人もいる。

普段全然おとなしいヤツが、
何年も前の話を持ち出して絡んでくるかと思えば、
突然心のパンツ脱ぎ捨てて、
自我がそのままミスター下半身になっちゃうヤツもいる。
泣くヤツ、怒るヤツ、笑うヤツ、
深海にひそんでいた潜水艦(←ルビ:サブマリン)が、
敵の領海にいきなり浮上してきた様に、
各自のデフォルメされたキャラが、
一気!と共に一気スパークするのだ。

どちらにしろとってもわかりやすくなる訳で、
酒の席で、ある人物の思いもよらない一面をかいま見て
とっても驚く場面ってよくあるでしょう?
そんな時、嗚呼、こいつも普段頑張って生きてんだなぁ・・・とか思いませんか?

みんな痛快に生きたくない?生きたいよねぇ...
俺にとってもそれは非常に重要なテーマで、
あくせくした日常の中、やっぱそんな事考えちゃうのは俺だけじゃないはずで、
「これがじゃ!文句あっか?いやならあっち行けホイ。かかか
やっぱに生まれたからには、
そんな心の底からの豪傑笑いがしたいではないか。

そこで行き着いた結論が、カミングアウト作戦
カミングアウトったって別に俺はゲイじゃないよ。
簡単にいったら、ひらきなおりって事。

俺の場合比較的、今までも好き勝手にやってこれたとは思っているんだけれど、
でも残念ながら、やっぱ無理矢理我慢してる事や隠し事偽り
後ろめたい事なんかを、やっぱ山のようにかかえてるわけで(だはは)、
そのストレスに毎日あっぷあっぷしながら生きている。

状況立場、相手に良く思われたいって気持ちや、
何かを失う事への恐怖心みたいなものに縛られて、
俺にだってなんていうか、結局どっかに“心の弱み”みたいなのがあるわけよ。

完全なる痛快生活を考えた場合、
その心の中の弱みみたいのって、じゃまくない?

天真爛漫に生きる為に、ここで多少の犠牲を払ってでも
今年からは全部自分に正直に生きちゃうってのどう?
つまり守りの態勢を一切排除するのだ。

もしできたら、すんげ〜痛快そうだと思わん?きっと気持ちいい

自分にはもちろん、自分以外のすべての人に対して、
思った事とか普通なら言いにくい事とかをでも言っちゃうの。
もう裏表なし。まるでフォレストガンプ

こう言ったら相手にこう思われちゃうかなぁ?とか、
こうしちゃったら立場上まじゅいですかね?
とかの心配なんて全部 OUT OF 眼中

相手が上司だろうが、取引先だろうが、先輩だろうが彼女だろうが、
今まで飲み込んでいた言葉をみ〜んなその場で口にしちゃうわけ。
やせ我慢取り繕いもみ〜んなゴミ箱にドラッグ。
もちろん、相手への敬意や愛情は忘れちゃだめだよ。
ただ、思った事は思った通りに伝える。

傍若無人ってのとはちょっと違うんだよ。
天真爛漫と傍若無人って意味違うもんね。
もちろん無責任のすすめとも違う。
思いやりとかだって忘れちゃいけない事だし。

つまり簡単にいうと、
その場しのぎの言葉をやめちゃうって事と、
YESNOはっきり言うって事かなぁ?

最初は勇気もいるだろうし、
ゴタゴタも起こるかもしれないけど、
結局最後にはそういうヤツの方が信用されると思うし、
自分の中の後ろめたさ弱みとも、
これでもうおさらば(お?懐かしい言葉)だ。
これっきゃないね、ふむふむ。

ところで、やっぱ隠し事いかん!って事で、
ついでに俺もこの場を借りてカミングアウトしちゃおっかな?

実は実は実は、俺には妙な癖がある。
俺の身体は、シャワーを浴びた途端に必ず尿意をもよおすのだ。
いっくら入る前にトイレ行こうがしたくなるのだ。
自宅だろうが、ジムだろうがラブホテルだろうが、
誰と一緒に入っていようが、んなことは関係ない。
40°Cのシャワーが、俺の日焼けした肩
ダイヤモンドのような水滴を踊らせると、
俺の足元には、なぜか36°C黄金の水滴が踊るのである。
どうやら俺の体内は、シャワー=おしっこの図式になっているようだ。
まるでパブロフの犬のごとく・・・
なんかおしっこしないと、どうもシャワー浴びた気がしないという、
おかしな感覚さえ覚える今日この頃である。
あ〜っ言っちゃった言っちゃった
ほれ懺悔快感!

でもさ、これって俺だけ?
本当はみんなそうなんじゃんか?正直言ってみ?
みんなそうなのに、みんな秘密にしてんだぜこれ。
な〜んだぁはははってカンジ。
よかったよかった・・・嗚呼痛快

えっとさてさてみなさん。
そんなこんなで新たな世紀も始まりました。
って事で俺の今年の抱負痛快!
みんなも気合い入れてそれぞれ頑張って下さい。
これからのみなさんの、
身体ハッピー痛快な日々を祈って、
これを新年の挨拶にかえさせていただきたいと思います。
だはは 今年もヨロシク!

-了-


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