ぶっちぎりインターネット

第12回『禁断の美少女ゲーム 編』




横浜銀蝿『ぶっちぎりINTERNET』(DiGi/USER 新創刊5月号原稿)

《タイトル》

禁断の美少女ゲーム 編

《本文》

いきなりで何なんだが、俺は今まで諸君に内緒にしていた事がある。
何を隠そう、DOS/V雑誌にコラムを連載しているくせして、
実は俺はMack'n Rollerなのである。
PC始めてこのかたずぅ〜〜〜〜〜〜っとMac一筋だったのだ。
っていうか、そもそも昔は音楽の仕事ではMacしか使い物にならなかったのだよ。
だもんで音楽の仕事もネットもひたすらMac。そしてこの原稿もMacで書いているわけだ。

ところがそんな俺も長い物には巻かれろってわけで、
最近になってようやくDOS/V機購入した。
とうとう俺も、あんなにまでバカにしていた
Winの世界に足を踏み入れたのである。

で、驚いた・・・やっぱってのはパワーなんだ・・・
携帯でのi-modeもそうだが、圧倒的なシュアを誇るWin。
OSとしては絶対にMacの方が優れているとは思いながらも、
そこはやはり数では世界のスタンダード。

とにかくPCを取り巻く環境全体Winを基準に考えられている今日、
世間との互換性ソフトの数
今までMacで感じていたそういった部分の不自由さ
まるでのようなこの環境に、
あらためてまた、ビル・ゲイツビジネスマンとしての偉大さを、
痛感せざるを得ない今日この頃なのだ。

どんな種類の市販ソフトも、だいたいWin向けに開発されてるじゃん?
Macはすべて後回し。んで、エロ系アニメ系ゲーム系は特にそうだ。

だもんで、そっち関係のソフトはめったにつつかなかった俺
ところが、晴れて両刀使いになったそんな俺は、
ある日、ふとした事から衝撃的なソフト出会った・・・

それが今回のテーマ、題して・・・『通勤快楽 痴漢でGO!』

バヒョ〜〜〜ン!「な・なんじゃこれは!」
その道のマニアの諸君には笑われちゃうかもしれないが、
今までその手のソフトには縁のなかった俺にとっては、
それはそれはものすごいインパクトであった。
でもたぶん、これは最新の最先端なゲームじゃないだろうし、
美少女モノの中でも、どの位のレベルの作品なのかは俺は知らない
でも俺的には、それはもはやカルチャーショックと呼ぶべきレベルに達していた。
タイトルもかなりバカたれだが、
中味がまたもっとバカたれすぎなのだ・・・ギャハハ。

簡単にいうとね、アニメの美少女マウス痴漢するゲーム。
電車に乗ってくるターゲットは、それぞれ年齢・タイプの違う11人の美女
性格も性感帯も、いやがる個所も度合いも様々。
満員電車が次の駅に着くまでの間に、
右クリックで、左手右手を切り替えながら、
シングルクリックで、触れるなでるキス舐める
ダブルクリックで、もむつまむ噛むつつく
押しっぱなしで、さする転がす吸う舐め続ける
これらのテクを駆使して色々な部分責めるわけだ。
もちろん、最初から無粋なマネすると、
怒ったその娘に騒がれて公安に逮捕されちゃうし、
あんまモタモタしてると次の駅に到着してしまう。
そして、見事彼女をイカせる事ができたら、ご褒美の展開になる。

「一体どこのどいつがこんなソフトを考え、
そして、どんなあんぽんたんがそれを大枚出して買うのであろうか?」

そんな事を考えながらも、なんやかんや、
まだまだハードディスクがガラ空の新しいマシンに
そのゲームをインストールしてみる俺。

さっそくトライだ。「ばかくさぁ」と口では言いながらも、
若干の期待を胸に秘め、デスクトップに現れたショートカットをクリック。
メーカーのクレジットのあと、BGMと共に始まるプロローグ。
そして本編直前に男のナレーション・・・
「このゲームの中で表現されている「痴漢」という行為は、
現実的には犯罪行為です。絶対にそれに類する行為を行わないでください。
痴漢は女性に対しても非常に大きな不快感と、
精神的なを与えることになります。
また、痴漢によってつかまった場合、学校や職場にも通報されることになり、
実際の刑罰以上に、あなたの社会的地位おとしめる結果になります。
くれぐれも、痴漢はゲームの中だけでお楽しみください。」

だはは。「ったりめ〜じゃね〜か」とか思いながらも、
たかだかゲームにこんなナレーションがまじに入っている今日。
「なんて平和なんだ。でもなんて恐ろしいんだ・・・」と
歪んだ社会に対する、若干の憂いを感じる大人の俺。

でもでもとにかく本編に突入。
主人公は痴漢の常習者、でも職業はごくごく普通の会社員、半田ひろふみ
物語は彼の出勤のシーンから始まる。

だはは。「おばかなゲームがあったもんだ。」
場面や人物設定といい状況といい、
あまりにも都合の良すぎるこの展開に、なかば飽きれながら、
シーンを進めていく。

・・・ころがである、な・なんと・・・
こ・これが意外と・・・おも・面白い・・・のだ。

最初はバカにしてゲラゲラしながら遊んでいた俺だが、
知らない間に自分主人公との境目がなくなっていき、
しばらくすると俺はいつしか、半田ひろふみ本人と化していた。

すでに立派な一人前の痴漢となった俺の顔からは笑いが消え、
目は食い入るような眼差しで画面の車内をくまなく物色する。
マウスを握る掌には、うっすらと汗がにじんでいる。

「ふふふ、今日の得物は上物だぜ。さてさてお楽しみの始まりだ。」
ターゲットを、そのちょっとお高くとまった美人秘書風のOLに定めた
半田ひろふみの俺は彼女の真後ろに身体を密着させて立つ。

「お高くとまりやがって、こんな顔しやがって実はスケベのくせに、
さて、こいつをどこから責めてブヒブヒいわしたろうか?」
それでも急な展開は禁物だ。まず俺は軽い左手のタッチで様子をうかがう。
・・・click!ん・・・」

俺のクリックを受けて、かすかな反応を示した彼女。
表情は変わっていないが、確実な手ごたえを俺は見逃さなかった。

「こいつはいける。やはりこんな顔してスケベ女なのだ。」
すかさず今度は右手で探りを入れてみる。このあたりはどうだ?
・・・click!っ・・・」

幸い車内は満員だ。
誰にも気付かれる事なく、好きなように責めていける。

もはや目をとじてしまっている彼女は、俺のタッチに浸り始めている。
「ここか?ここか?お前が弱いのはここなのか?」
相手を怒らせないように注意しながら、
左手・右手・唇・を使って、じょじょに大胆な部分愛撫を進める俺。
・・・click! click!・・・click!「あふ・・あふん・・・はう...」

充分に身体を許し始めた彼女を、今度はジラせながらいたぶっていく
・・・click!・・・ click!ふ・・・あふん・・・」

タッチの度に満員の電車の中で、ビクンビクンと身をよじらせる彼女。
と、俺はふいを突いて突然急所を責めたてる。
「今度はここじゃ!」
モロにclick!・・ひぃ・・うう・・うぅ

段々と乱れてくる相手、そして盛り上がってくる自分
ここまでくるともう絶好調、どんどんいい気になっていく半田の俺
「いいか?いいんか?ここがいいんか!」
・・・click! click! click! ・・・・・・くっ・・・」

「おらおらおらぁ〜っ!」
もう最後には本気でイカせようと、一心不乱に超速クリックの連打。
うぉ〜〜〜〜っ!俺は半田だぁ〜〜〜っ!

・・・とまあ・・・ってなカンジにもう気分は超痴漢である。

いい歳こいてこんなゲームに興じてる自分をおばかと思いながらも、
顔の表情や、絶頂ゲージ快・不快感ゲージで相手の様子を見ながら、
可愛いCGの変化ととリアルな声にのせられて、
段々と悪戯をエスカレートさせていき、最後にはとうとうイカせるその様は、
まさに痴漢の醍醐味
終わってから、「あ〜、男に生まれて良かった・・・」と、
妙な征服感達成感を感じている自分に驚く事請け合いなのだ。だははは

俺は今回、18禁アニメ美少女ゲームが、
何故こんだけ世の中に存在するのかが、
なんとなくわかったような気がした。
男、特に日本の男性は程度はともあれ、みんなロリコンマザコンだ。
そういった意味での心の乾きを、こういったモノはバーチャルな世界
見事に充たしてくれる。(ちょっと危ないけどね・・・)

だと思うんなら、さっそくやってみるといいよ。
くれぐれも、あんま力入れすぎてマウスをぶっ壊さないように。
それと、直接ディスプレイをさわっちゃうのもおおまぬけです、はい。

とにかく、俺の美少女モノ初体験はかなりの大ヒットだった。
この手を極めるつもりは今の所まったくないのだが、
いやはや、まだまだ俺の知らない娯楽があるもんだなぁと、
つくづく男って生物の、快楽への飽くなき追究心には脱帽である。

他にもこんなおばかな面白いソフトがあったら、誰か教えて下さいな。だはは


-了-


《今月のお薦めサイト》


○ ゲーマーズターミナル

って事でゲームに興味を持ったあなた。
とりあえずはこのサイトに行って
情報を仕入れてみてはいかがでしょうか?
ここはゲームサイトサーチエンジンです。

○ 覇王web

そしてここが、
上で書いた『通勤快楽 痴漢でGO!』のメーカーのサイトです。
体験版もダウンロードできるんで一度やってみ。ははは








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