仏恥義理男塾
-仏恥義理男塾- 第24回

必勝!不良講座第2弾
武士の心・・・お前らみんな侍だ!



横浜銀蝿 -仏恥義理男塾- DiGi/USER 5月号原稿

《タイトル》

必勝!不良講座第2弾
武士の心・・・お前らみんな侍だ!

《本文》

さていきなりで何なんだが、
前回の『ガンのくれあい講座』はいかがだったでしょうか?
実際にやってみたかん?んでどうだった?効果はあったか?
そっかよしよし、それでこそだ。
今後もその調子で、街中や電車で出会ったふざけた野郎どもを、
君のその、例のシャドウガンで鍛え上げた眼光で、なぎ倒してもらいたい。

ということで仏恥義理男塾、今回は、
必勝!不良講座第2弾として、
侍の心をテーマに進めていきたいと思う。

そもそもこういっちゃなんだが、
最近はチャラチャラした野郎が多すぎる。

いい若いモンが、やれファッションだ、やれ髪型だ、やれ合コンだと、
み〜んな同じようなカッコして、ふにゃけた顔ばかり。

じゃぁオメ〜はどうなんだ?と突っ込まれそうな俺かもしらんが、
あのな、べつに俺は、オンナにうつつをぬかすなと言ってるわけじゃあないし、
はめをはずすなとも言いたいわけじゃあない。
オシャレ?おおいにケッコウ!だと思ってる。

俺だって普段はナンパにでっれでれした事だってしてるし、
ろくなこと考えているわけではない。
人生それなりに面白おかしく、かなりヨロシクさせていただいている。
もしかしたらそこいらのすけべえオヤジ以上に、
どうしょうもない不良中年かもしれん。

でもみなさん、頼むから俺のそゆうとこだけを見ないでね、あはは。
いちおう、俺のモットーは、
硬軟兼ね備えた懐の深さと、
毒をも皿ごと飲み干す胃袋の強さであるからして、
ソフトとハード、そのあたりはきっちり両面押さえてあるのである。

オンナのおしりを追っかけまわすその足で座禅を組み。
漫画を読んだその眼で五輪の書を紐解き。
くっだらないことばかり考えてるこの頭で志も追求しているのだ。

とにかく、
最近は何考えてるのかわからない、
ふざけた若者が多いんだけれど、
少なくとも、この連載を読んでくれている諸君だけは、
俺と一緒に立派な男を目指して、
日々なにげに精進してもらいたいと思っているわけだ。

そりゃファッションも髪型も、
んで、ね〜ちゃんとの合コンもとっても大事だろう。
俺もそう思う。
だけど、男として忘れちゃあいけない何かもあるんではないか?

そもそも男のファッションは単純明快である。
やれブランドだ、デザインだ、プレミアだ言ったところで、
男の洋服は所詮、制服か、作業服運動着かでしかないのだ。

嘘だと思うのなら、
よっく考えてごらんなさい諸君。

今、君の持っているど〜の洋服も、
ルーツをたどればどれもみんな、
元々は何かの制服だったか、作業服だったか運動着だったかのはずである。

そ考えると、非常にわかりやすいかわりにつまらない話なのだが、
でもそうじゃん?男性用のドレスなんてないもんね。
タキシードでさえ、結局のところ軍服の親戚でしょ。

結局男の洋服は全部、
着飾る為にではなく、何らかの職業や作業、
つまり簡単に言うと仕事をする為に着る服なのだ。

つまり結論として、
男はファッションだなんだ言ってるより、
仕事しなさいってことなんだなきっと。

だから毎日、あれこれ何を着るかに悩むんじゃなくて、
それ着て何をするのか?を考えるってのが大事なんだと思う。

ところで最近は、繁華街を歩いても、
いったい誰が悪い子で、誰が良い子だかが非常にわかりにくいと思わない?

昔は、不良はひと目でそれとわかるようなファッションをしていた。
学生服はいうに及ばず、私服にしても髪型にしても、
時代時代によって色々な流行はあったにせよ、
いつの時代にも不良独特の雰囲気は共通で、
遠くから見ても、「・・・不良だ・・・」とすぐに識別することができた。
不良同士も、お互いに喧嘩売るの簡単だっただろうし、
大人達にしても、とっても後ろ指がさしやすかったはずである。

っころが最近はちと違う。
そもそもみ〜んながオシャレ
だもんで、どいつもこいつも不良っぽく見えたり、
反対に、どいつもこいつも普通っぽく見えたり。
いったい誰が不良で、誰がそうじゃないのかがひと目じゃわからない。
(もっとも最近は、プロのそれ系の人も、ひと目じゃわからない感じの人が多いですが・・・)

あ、もちろん今でも昔のままのヤンキーとかツッパリはすぐわかるんよ。
でも普通、街中ではもうめったにお目にかからないもんね、そゆしと
ヤ〜トラとか、特攻服とか、ドカンとかみんな見かけないでしょ?
(でもどしても特攻服とか見たいという方は、横浜銀蝿のコンサートに足を運んで下さい。
というほどご覧になっていただけます・・・はい)

とにかく本来、不良のファッションってえのは、
背伸びやせ我慢ってのが基本だったんだと俺は思うわけ。

つまりは、大人の真似ね。
子供が、早く大人になりたくって・・・みたいな部分があったのよ、昔は。

煙草にしても、酒にしても、髭にしても、
ポマードつけて髪形キメるにしても全部そうじゃん。
普段着にしたって昔の不良は、オヤジのゴルフウェアみたいな感じだったでしょ?

 おねえさん達だってそだよ。
ケバケバの化粧、パーマ頭、長いタイトスカート・・・み〜んなおばちゃん仕様

つまり男も女も結局昔は、わざわざ老けて見えるような雰囲気を作ってたってことだ。
見た目だけじゃなくて、話し方にせよ、立ち振舞いにせよ、
どれもみ〜んな、よりオジンに、よりオバンにってのがコンセプトだったんだと思う。
実際、昔の不良は男も女もみ〜んな老けていた。
「げ!・・・お前ホントに中学生?」
みたいなヤツがごろごろしてたのである。

そりゃそうだな、早くいっちょまえになりたいってのが根本にあった時代だから・・・

でも今違うもんね、ていうか、もしかしたらまったく反対
子供の真似してる感じっていうか、
より若くより幼くって方向でしょ?
ファッションにしても、話し方や立ち振る舞いにしても全部。
背伸びして早く大人になりたい若者なんていやしないもんな、今。

でも、なんとなくそんな気分もわかる気がするんだ。
今の時代、早く大人になってもしかたないって感じ。

昔と違ってもう子供のままでも充分なんでもオッケ。楽しく自由にやってられる。
大人の方が不自由できつい現実だってこともわかってるだろうし。
むしろいっちょまえになんてなんない方が気楽でいいに決まってらね。

しかしまぁそれでも、いちお男として生まれたからには、
心の根底に男の美学ってもんを持ってなきゃならんのだよ諸君。
つまりは背伸びやせ我慢の美学だな。

ガチンコの大和龍門先生じゃないけれども、
やっぱり男はでありたいと、まじにこの俺も思うのである。

いっくら西洋文化が主流をしめている世界だとはいっても、
日本人である我々が、いくら心の中に、
西部劇のジョン・ウエインを思い描いたところで無理があるでしょ?

やっぱ宮本武蔵だったり、坂本龍馬だったり、
人によっちゃ暴れん坊将軍遠山の金さんだったりでもいいけど、
とにかく、そいった日本史上の人物や、時代劇の世界でしょう?

でも残念ながら、
そういったお手本となる侍を、身の回りで探してもなかなかいないのが現実だ。
そりゃそうだ・・・・だって、友達や親類に、現役の侍してる人いますか?
いないよな、だはは。

さて、という事で、
今回俺はみんなに時代劇強くお薦めしたいと思うのである。

と言えば、やはり時代劇が一番わかりやすい
どうせお前らに吉川英治司馬遼太郎山岡壮八
片っ端から読破しろったって無理でしょ?

だったら、テレビやビデオの時代劇が一番だ。
たとえそれが水戸黄門であったとしても、
劇中に登場する侍達の、
見習うべき価値観美意識を垣間見ることができると思うのだ。

礼儀作法や言葉使い、人生観、そして死に方まで・・・
もしかしたら今若いお前らの中には、
そゆうのをダサいと思うヤツもいるかもしれない。

でもさ、いずれみんなもきっとわかると思うよ。

だってさ・・・みんなの中にも流れているんだぜ?
彼等と同じ熱い侍の血が・・・


-了-


《今月のお薦めサイト》

○ 無双館闘剣本部

本文中でもふれた、
あのガチンコの大和龍門先生の主催する無双館闘剣本部のサイトです。


○ 武士道バーチャル博物館

ちょっと歴史の授業っぽいんですが勉強になりますよ。


○ 平法塾

兵法とは平法也・・・奥の深い言葉ですね。


○ 武士道チェック

あなたの中に眠れる武士道の血をチェックします。


○ 剣聖 宮本武蔵

武蔵入門にはちょうどいいかもです。







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