-仏恥義理インターネット- 第06回(Yahoo! Internet Guide 2004/11月号)
もう一人の自分 の巻
ゴゴカノ、ゴゴカレ、ゴゴ兄弟
アバターの街は社会の縮図だ!
さていきなりで何なんだが、
諸君は、最近流行(←ルビ:はやり)のアバターってのをご存知か?
簡単に言ったら、ネット上の自分の分身キャラみたいなもんだな。
顔や体型、髪型や髪色、肌の色や表情、あと着るモンと選んで、
みたいな感じで作っていくわけだ。
←俺のYahooアバター
そもそもはRPGの発想だろうけど、
リアルの自分に似せて作るもよし、
逆にま〜るで違う、こうだったらいいな系の願望を形にするでもよし、
とにかく、ネットじゃあんま自分の顔出すわけいかんから、
その代わりにアバターに画面上のキャラを受け持ってもらうってことだ。
だいち、文字というか、ハンドルだけの印象よりも、
そいう視覚を伴ったイメージの方がお互い便利だも。
個性のアピールもしやすいしね。
んで、色々なサイトでアバター使えるようになってきてるけど、
やはり主流はゲームと出会い系。
というわけで今回は、
アバター系のサイトで俺一押しの『ゴゴ市(http://www.gogosi.jp/)』のお話。
ゴゴ市っていうのは3D空間に浮かぶ架空の街。
その街でアバターで遊ぶっちゅうゲームとチャットが合わさったみたいなとこ。
仕組みとしては単純。
自分のアバターでゲームや友達との交流を楽しみながら、
経験値や、社会・知能・感情・健康等の各指数を上げつつ、
シードと呼ばれるゴゴ市内での通貨を貯め、
服やアイテムを買い揃えていくってかんじ。
でも実は奥ふかいんだな・・ここが。
まるで社会の縮図のようなのよ。
いちお管理はされてるんだけど、
中は完全にアバター達がおのおの勝手にふるまってる世界だからね。
なにしろ色々な人が集まってるもんだから(もちろんみんなアバターだよ)、
そゆ意味じゃ、まぢちっちゃなリアル。
5つの島で構成されるわりと広い3Dの市内をうろうろして、
ナンパあり、恋愛あり、友情あり、喧嘩ありでそりゃもう毎日騒がしい。
ゴゴは、RPGのように目的やゴールがあるってわけじゃないので、
まぁ言ってみれば、ここで過ごすってのが目的。
中にある各ゲームも、指数や経験値やシードを貯める為の手段のひとつなので、
結局は、みんなゴゴの中での生活(?)そのものが主な楽しみ。
移動の基本は歩き。でも地下鉄での移動ってのもあるし、
レベルが上がると、スクーターや車等の乗り物の運転ができるようになる。
会話は通常の画面内エリアに見えるフキダシのチャットと2ショットの秘話、
それとゴゴ市全体に響く“叫び”や、遠くにいる特定のアバターへ呼びかけることもできる。
登録した友達は、地図上で現在位置を検索できるし、
アイテムやシードの取引、
プレゼントまできるようになっている。
もちろん男と女が集まるわけで、中ではゴゴカノやゴゴカレと呼ばれるカップルもできるし、
そのうちゴゴ市役所に婚姻届出せばゴゴ夫婦とかにもなれる(なんぢゃそれ?ぶw)。
ちなみに結婚式場とかもあんだぞ?
そればかりかゴゴ兄弟やゴゴ姉妹、
とにかくリアル並の人間関係と交流があったりもする。
食事をすれば指数が増えたり、店に行けば髪の色や服・アクセも買えるが、
とにかく何をするにもゴゴではシードが必要。
シードはもちろん実際のお金でも充電できるようになっている。
今現在のシードのレートは、1シード=0.1円。
悪いヤツもいてるから、詐欺にあって身ぐるみはがされちゃうって事件もあったり、
酔っ払いが絡んできたり、ストーカーや痴漢(?)もいたりする。
仲の良い連中でチームや団体を作って《盛り上り、その団体の》サイト立ち上げたり、
アイテムの個人売買や、広場でのオークションも盛んだ。
中にはレアアイテムを《色々》人から仕入れて転売する商人とかもいる。
はまってるヤツは一日中ゴゴにいて、しかもリアルでの交流もさかんみたいだから、
一種のソーシャルネットワークだな。
世に出会い系やチャットは山ほどあるけれども、ゴゴはまぢ面白い。
諸君も、もう一人の自分で、もう一人分の毎日を過ごしてみないか?
-了-
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