Area-TAKU

DIARY

1999/01/28(木)

嵐さんとの出会い(2)
 話によるとバンドのメンバーを探しているらしい。すでに忘れていたのだが、
その半年位前、高校3年のなかば頃に、俺は“プレイヤー”と言う音専誌にメンボの広告を
投稿していた。その記事を、たまたまゴーカート乗りに行こうとしてた嵐さん、
あいにく雨が降ったんで、雨宿りで入った本屋で立ち読みしたらしい。
さっそくページ破って公衆電話へ...
 でさ、かなり強引なんだよな...話が。うーんなんつーか、熱いって言うか、濃いって言うかさ、
だけどなぜかとても面白そうなんで、俺としてももうバイトなんてシカトする事にした。
すげーおいしい事もいっぱい言ってっからさ。
これはもしかしたら俺にとって最大のチャンスかもしれない...とか思うじゃん。

 早速、待ち合わせの大森駅の北口改札に行ってみると、それがさ、おかしいんだ。
全然それらしき人物がいない...。
俺もさ、一応「なめられたらオシマイだ!」って思うじゃんか、おもいっきり気張ってたんだけど、
でもよ、ツッパリながらもなんかとっても嬉しくってさ。
今までいろんな奴とバンドやったけど、結局全然ダメって奴ばっか、
俺の求めてる骨のあるバシッとしたロックンローラーに全然出会えてなくてさ、
もう半分くらいクサってた所だったんだよ。
それがさ、とうとうやっと、本物のロックンローラーに、しかも向こうから、
しかも小僧の俺にはとっても頼りになりそうなアニキ肌の、
しかも楽器は下手でもOKって言ってるし...そこは以外とポイントでさ、
当時俺は当然テクニックには自信ないじゃん。気合いだけはは自信あったんだけどさ、
やっぱそこをつかれるとマズイじゃん。それが下手でもいいって言ってんだもん。
メチャメチャ気張りながらも内心ワクワクしながら来たんだよ、大森駅に。

 まだ、顔も知んないじゃん。電話の印象からだけで想像してっからさ、
23-4歳のバリバリのロックンローラーで、
背が高くて、スラっとした長い足にビッとしたリーゼント。
皮ジャンとかも思いっきりシブクて、
もー18歳のチンピラの俺なんか逆立ちしても全然かなわないようなさ、
それこそ絵に書いたような完全無欠のロックンローラーを探すじゃない。

それがさ、それがいねーんだよ... いないの ... 何処にも。

俺のやっと、そう、やっと出会った完璧のロックンローラーが ...

あれー?来てねーんかなあ? ...しばらく辺りと探してると...

「お-------い!」 誰かが俺を呼んでいる。

振り返ると...そこには

みんなの知っている... あの嵐さんが立っていた...

diary-04に続く...


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