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DIARY

1999/06/19(土)

SPLASH
今日は原宿のクロコダイルで「SPLASH」の3年ぶりのライブだった。

「SPLASH」というバンドは、1993年にビクターからデビューしたロックバンドである。
縁があってデビューからしばらくは俺がプロデュースしていた。
覚えてる人もいるかもしれないが、TBS系TVドラマ「新幹線物語」のエンド曲でデビューした5人組だ。

作品・歌唱・演奏・それとメンバーの人柄・・・
どれも大好きだったが、残念ながら売れなかった。

結局、デビューシングル1枚。アルバム2枚を一緒に仕事して、それ以来はめったに会ってない状態。
そうそう、でもキーボードのシュンヤは、銀蝿のレコーディングとツアー、
それから「ZEEP」でもキーボードやってもらってたり、
ギターのJACKにも「ZEEP」で弾いてもらったりはしていた。

とにかくその後、「SPLASH」として、なんやかんや頑張ってたみたいだが、色々あって結局、
事務所移籍したりメンバーチェンジあったりで、いつの間にか開店休業中だった。

俺も風の便りでそんな状況を知っていたので、気にもしていたけどその反面
「もしかしたら、このまま自然消滅かな・・・」と思ってもいた。

そんなあいつらが、3年ぶりの東京でのライブのNEWS。
俺は嬉しくなって駆けつけました。

ボーカル岡田三利のMC・・・
「正直言って、このメンバーでのライブは、もう絶対に出来ないと思ってました。
どこまでできるかもわかりませんが、これからは、
自分達のスタンスで、そして自分達の力で頑張って行きます!」

色々しゃべってたけど、俺はこの正直なくだりに妙に感動した・・・

だってさ・・・事務所との問題・メンバー間の問題・そして当然金銭問題、
おそらく外部の俺にはわからない色々な問題が山ほどあったはずだもん。
そんな中、一度力尽きてとうとう開店休業。
その後、3年かかってようやく・・・やっと活動再開・・・そしてライブ。

「今日のライブはマジで嬉しいです。本当に嬉しいです。ありがとう・・・」
こんな言葉にもとても説得力があった。

レパートリーも、かつて戦略上しかたなくやっていた他人の書いた曲は一切捨てて、
すべて自分達のオリジナルでまとまっていたし・・・
文字通り「再出発」の気迫が伝わってくる素晴しいライブだった。

もう、決して若くはないメンバー。
決して恵まれてるとは言えない環境・状況・・・
おそらく前途は多難だろう・・・メンバーもそんな事はわかっているに違いない。

それでも前に進もうとしているこいつらに、
それでもやり続けようともがいているこいつらに、
俺は心の中で思いっきりエールを送っていた。

そしていつの日か、こいつらとまた仕事できたらいいな・・・と願っていた。

どこかで「SPLASH」見かけたら応援してあげて下さい。
そうそう、ビクターの「SPLASH」の方だからね、5人組ロックバンドの。
同じ名前のグループが他にあるみたいなんでいちお・・・

そんな訳で今、
やつらの、俺と録った1993年のデビューアルバム(「SPLASH/SPLASH」ビクターVICL-8092)を
聴いてるんだけど、やっぱ好きだな・・・
機会があったら、あいつらのアルバム2枚とも聴いてみて下さい。
イイカンジだからさ・・・売れなかったけど・・・はは。



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