DIARY
1999/11/29(月)
今現在の俺の気持ち
掲示板を読みました。
何よりもまずお礼を言わせて下さい。
ありがとう・・・
どれもこれも結局は銀蝿への、そしてメンバーへの、熱い気持ち。
今までに、こんな愛され方したバンドがメンバーが、他にいるとは思えない。
絶対にないって・・・どこ探したってさ。
つくづく、銀蝿をやってて、そしてみんなに出会えて良かったな・・・と思います。
それと、伝言板でのやりとりについて、みんな気にしてくれてるみたいなんだけど、
論議にしろ、ケンカにしろ、それが必要ならばここでやって下さい。
銀蝿と関係ないケンカとか論議とかだったら別だよ。
そ〜ゆ〜のは「勝手にどっかでやってくで〜」とかも思うけど、
こと、銀蝿に関する事での会話ならば、むしろ俺の所で、俺の目の届く所でやってほしい。
もちろんここは道端じゃないので、論議にもケンカにもルールや思いやりは必要。
それさえお互いにわかってれば、俺もみんなもとても密度の濃い交流が出来ると信じてます。
だから、やりとりそのものに関する事は気にしないで、
これからも思いをそのまま書き込んで下さい。
で、俺の話。
1998年9月16日。
11月末にリリース予定のシングル『成り上がり』を無事録り終え、
音に合わせたタイアップ番組の出演シーン収録も済ませた俺達は、
カップリングの曲を大急ぎで作っていた。
あさってにはメーカーとのカップリング曲決定の打合わせがあるので、
この日の夜、俺の家で、翔くんとデモテープを録音する事になっていた。
カップリングは、ちょっと冒険だけど
今までとはまた違ったカンジのスローナンバーが狙いだった。
翔くんが来るまでの間にオケは仕上げていたので、
彼が来て、メロディーと彼の書いた詞とのすりあわせが終わると、
順調に、そして完璧な渋いボーカルトラックが仕上がった。
「よし、オッケ。サイコ〜だよ。後、俺ひとりでT-Dしとくや。」
「これでバッチリだよな。」
「打合わせでこれ聴いたらみんなビックラこくよ。」
「げ。もうこんな時間じゃんか。そろそろけ〜るわ。」
「じゃぁ、帰りき〜つけてね。」
「オッケ。そんじゃな。おやすみっ!」
それが翔くんと俺の最後の会話だ。
そのまま次の日逮捕されちまった・・・
そして、すべての活動がストップ。
打合わせも、リリースも、コンサートも、
もちろん収録終わった番組もすべて没。
嵐さん、俺、Johnny、事務所スタッフ、メーカー関係者、コンサート関係者、番組関係者、
味方してくれてた報道関係者、とにかく仕事に関わるすべての人々やまわりの人間と家族。
そして何よりも応援してくれているファンのみんな。
こういった人々がみな、程度の違いこそあれ、
精神的に、そして経済的にも少なからず大打撃をくらっちまった・・・
で、それ以来今日まで、俺は彼の顔も見ていなければ、話もしていない。
様々な報道や、もちろん面会に行ってる実兄である嵐さんからも話は聞いているが、
実際の彼とのやりとりは、デモ録って別れてそれっきりである。
だから俺は、彼が出てきてサシで話をするまでは、彼に対するコメントはしません。
周囲のムードや、報道、人づての話での先入観だけでコメントはしたくない。
実際に彼の目を見て、彼の声を聞いて、彼から発するものを受け取ってから初めて、
彼に関するコメントが話せると思ってます。
以前にこのダイアリーで、『彼を信じている』と書いた。
じゃぁ、俺は彼の何を信じているのか?
無実?・・・そんなんじゃない!
彼は有罪だ。
俺の信じているのは、
俺にとって彼が『生涯を通じての仲間に値する男だ!』って事。
出会ってから20年。
色々な彼を見てきた・・・
怒ってる翔くん。バカやってる翔くん。泣いてる翔くん。
もがいてる翔くん。そして戦ってる翔くん。
先輩として、仲間として、友達としてそして男として、
常に彼は、ギリギリのとこで一生懸命熱く生きてた。
どんな時でも男だった。
そんな彼の生き方が好きだったし、尊敬してたし、ある意味羨ましくもあった。
俺の18歳から今までの人生の中において、
彼からの影響は良くも悪くもはかりしれないと思うし、
これはどう考えても俺にとっては、まぎれもない絶対の事実。
でもその事と、今回の事件の事はまた違う話でもある。
この前伝言板に立場の話したけど、
彼にとっては一人の大人としての社会的な立場ってのも当然ある訳で、
だから俺は今、彼の出所してからの
友達としての
仲間としての
銀蝿のメンバーとしての
社会人としての
男としての
そして人間としての
彼らしい“ケジメ”のつけ方を期待してる。
彼に関して今、俺が言えるのはそれだけ。
そしてそれとはまた別に
横浜銀蝿としてのケジメは、メンバー全員でつけたいと思っている。
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