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DIARY

2000/02/01(火)

かたち
この頃、内装が面白いって言うか、インパクトのある楽しい場所がたくさんある。
だいぶん増えているのが、ガラクタやフィギアが所狭しと並んでるお店。

飲食店だけじゃなく、美容院とか、そうそうマスタリングのスタジオとかもある。
俺自身、わりとフィギアとかオブジェとかの“役にたたない系”のガラクタグッズは大好きなので、
そういう所に行くと、端から端まで眺めてしまう。
で、今日は“モノ”の形・・・造形、デザインの話。

“かたち”にはパワーがある。

当たり前と言えば当たり前の事なんだけど、
でも、よく考えてみると不思議じゃない?

ただの木やセルロイド、ガラス、金属・・・素材は何でもいいんだけど
とにかく、そのただの塊にしかすぎない物体なのに、
人やその他の外部からの力によって、ある“かたち”を与えられると
とたんに特別なパワーを発するようになる。

単純な好き嫌いに始まって、場合によっては生理的な部分にまで
そう、嫌悪感・安心感・恐怖・発情等の様々な感覚スイッチを刺激してくる。
少なくともそれを見た相手に、何らかの影響を与えはじめる。

3次元の世界だけじゃないよ。
2次元の世界でも同じ。
紙やモニターの上に置かれたインクやドットの集まりが、
ある“かたち”で並ぶとパワーを発しはじめる。

まぁ文字とかは、人間の発明した意思伝達の手段なので
その約束事を知らない人や動物達にはチンプンカンプンなんだろうけど、
図柄・デザインなんかは(色彩もそうだけど)生物全部にストレートにパワーを放つ。

見る人側の思い出や過去の経験とその“かたち”が結び付いて、
何らかの影響・作用を受ける場合もあるだろうけど、
記憶や経験とは全然関係ないような部分の所で
いってしまえば本能の部分に直接作用する“かたち”さえある気がする。

『ペンは剣よりも強し』とはよく言ったものだけど、

デザインも、ものすごく怖い!




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