ぶっちぎりインターネット

第3回『ネットで夢の一攫千金!』




ここん所世間では、やれ“IT”だのやれ“ネットビジネス”だので大騒ぎ。
そんじゃぁって事で、我々が個人レベルで実行可能なネットビジネスをテーマに選んでみた。
男なら誰しも、「お〜しっ!一旗あげて一攫千金だぁ〜!」と秘かに燃えているだろう。
本誌読者諸君なら、いざ男をあげるにしても、
やはりインターネットという武器を利用する事を考えるんではなかろうか。
という事で、この企画で俺達もネット長者の仲間入りだぁ〜〜〜っ!



『横浜銀蝿のぶっちぎりインターネット』(DOS/V USER 7月号 原稿)

《タイトル》

第3回『目指せネットで一攫千金!』

《リード》
第3回のテーマは“お金”。
世間では、やれ“IT”だ、やれ“ネットビジネス”だので大騒ぎ。
ビジネスチャンスと見るや、それこそ大企業からベンチャー企業、
はたまた夢ふくらませた一個人までもが、ここぞとばかりにネットに乱入している。
第2のビルゲイツや孫正義を目指しマジにベンチャーしてるヤツもいれば、
とんでもないアングラの道を突き進んでいるヤツもいる。
そこで今回は、一個人レベルの視点でネットビジネスの話をしてみたい。
小遣い稼ぎをするもよし、マジに本業に発展するもよし、
とにかく男なら“ネット長者”を夢見ようではないか!

《本文》

その壱 まずは他人のふんどし、基本の広告収入!

さて、一言でネットビジネスといっても個人レベルではどんな方法があるのであろうか?
まず一番イージーなのが『広告収入』。
簡単にいうと、
ホームページやメールマガジンに、企業のバナーや広告リンク文を掲載する方法。
そのバナーやリンクのクリックで1回あたりいくらいくらで契約するパターンや、
そのリンク経由での契約成立に対して何パーセントかのマージンがとれるパターン。
それなりにアクセス多いサイトや、部数かせぐメルマガなら、
有利なスペース売りの契約も可能だ。
どちらにせよ、自分のサイトのヒット数やメルマガの発行部数が勝負。
ホームページやメルマガの内容は、それなりに自分で工夫しなきゃ話になんないけど、
スキルがあるなら無料レンタル掲示板サービスや無料アクセスカウンターとか始めて、
それにバナー貼るっていう方法もある。
割と地味な作戦だし、ほとんどはめちゃめちゃ代理店に都合のよい仕組みなのだが、
それでもたった500万回のクリックがあれば、ほれ1億円(笑)。


画像:http://member.nifty.ne.jp/area-taku/taku/info-02.html
(キャプション)
ページの中に企業の広告バナーを埋め込む。
クリックに対してペイされるシステム。



その弐 オンラインショップを開業だぁ!

『オンラインショップ』を経営。しかし、いまや何でもネットで買える時代。
個人レベルでやるからには、やっぱ自分の得意分野で勝負だ。
まっとうなグッズは企業にはかなう訳ないんで、反対におもいっきりマニアックに攻める。
まぁすぐに考えつくのは、“エロ系”とか“趣味物”だと思うけど、
くれぐれも法に触れる関係は、やめといた方がいいと俺は言っておく。
オンラインショップは、価格だけで購買を判断できる商品、
店頭じゃはずかしくて注文できない商品、個人では探しにくい稀少品やレア物等の
ネットの利点を生かした、“ならでは商品”を“ならでは商法”で扱うか、
ありきたりの商品でも、コストをめいっぱいおさえて、
通常の店舗販売では不可能な位の価格設定をするみたいな工夫と、
しっかりした宣伝すれば、実際に店舗を構えるより、
リスクも少なく、かつ注文も全然取りやすいと思う。
ちなみに、コギャルになりすまし、なんと自分でしばらくはいたパンツを
\5,000-でネットで売っているふざけたインチキ野郎がいる。
そのばかたれでさえ、たかだか20,000人のマニアに売れれば、ほれ、1億円(笑)。


画像:http://member.nifty.ne.jp/area-taku/taku/info-01.html
(キャプション)
ここは俺のサイトの楽器のリサイクルコーナー。
オンラインショップではないけど、いちお参考まで。



その参 有料サービスに命をかける!

簡単にいうと有料の何かを始めるのだ。
つまり『会員制の有料サイト』を運営したり、
サイト上で手数料とれるサービスをする。
中味はそれこそ“エロ”や“恋人紹介”とかのシモネタから、
“オンラインオークション”みたいな正統派まで色々考えられるだろう。
文才やネタに自信があるならば、『有料のメルマガ』だって可能だ。
この分野は完全にアイデアが勝負。
なにせ歴史の浅いネットの世界、今まで誰も気がつかなかったサービスが
まだまだたっくさんあるはずだ。
既成のサービスを単純にネットに置き換える方法は、やっぱ企業には勝てないんで、
だぁ〜れも思いもしなかったような、かつみんなを唸らせるサービスを展開してほしい。
で最終目標ってのはさ、そうやって目立ってくるとそのうち、
だんだん1人では業務をこなせなくなってきて、それに節税という意味も含めて、
結局仲間と法人めいた方法で運営せざるえなくなってくるじゃん?
そこまでサイトが有名になれば、必ずどっかの企業から声がかかってくるばずなんで、
上手に権利売却するもよし、程良いバランスで取り込まれるのもよし、
とにかくそこが、ビジネスマンとしての腕の見せ所。
なんだかんだで企業と組めてナスダックジャパンにでも上場する事になってみ?
やり方によっちゃぁ、こりゃマジでネット長者。まさにロマン!(マロンじゃないよ)



その四 まだまだあるぞ変化球!

正統派にこだわらない頭のやわらかすぎる君には他にもまだまだ手がある。
アングラめいてもいいならば『メールアドレスリスト販売』。
これはDM用のリスト販売のネット版だね。
ネット上にある個人のメルアドをかき集めてリストにして業者に売る。
いまいちイメージ悪いけど、そんなソフト簡単に手に入るからやろうと思えばすぐ出来る。
デザイン得意な人は、『ホームページデザインやプロデュース』。
これはセンスやスキルがモノをいう。だけど個人レベルでも全然オッケーな分野。
スキルといえば、プロの『請負クラッカー』ってのも存在する。
でもやっぱ“ネット界のゴルゴ13”ではなく、
“ネットの特攻野郎Aチーム”“ネットの必殺仕掛人”みたいな
あくまでも正義の味方の立場で仕事を請け負ってもらいたい。
ぷうたろうの君は『ネットカジノ』でギャンブラー。
だはは。これはビジネスとは言えないかもしんないけど、
パチプロならぬプロのネットギャンプラーも、これからは出現するって絶対。
世界中のオンラインカジノをまたにかけて荒稼ぎってカンジ。
スマートにきめるなら相場師目指して『オンライントレード』。
これは今回の話とはちょっと違うかもしれないけど、
元手があってなおかつ、本気で仕事にしたい人にとっては
現実論で言ったらおおいに有効でしょう。実際手数料も有利だし、時代もそう動いている。
株や投信・商品先物やワラント、そして為替。まじに本格派ならナスダック。
今やあちらはデイトレード花盛りだもの。
しかし、デイトレーダー気取って自己破産ってのだけは避けて下さい(笑)。
そうそう、マメな性格なら『ネット懸賞』ってのもあるですね。
なかなか現金収入ってわけにはいかないけど、マジではまってるツワモノだっている。
今後はネット懸賞も増える一方だろうし、だいちハガキや切手もいらない。
でもでもここまできて、これは絶対に反則ってのが『オンライン詐欺』だはは。
そりゃめちゃおいしいのかもしれないですが・・・まじこれはダメです。はい。


その伍 注意点

上にも書いたけどさ、法に触れたり、倫理的・道徳的にどうかな?って思う事は、
いくらネットだからってNGだと思う。
パっとやってパっと稼いでパっと消えるって発想で、
違法行為や詐欺まがいの商売やってるヤツもそりゃいっぱいいるけれど、
やっぱそれじゃ“男のロマン”とはまた意味違ってくるじゃんか?
それと、よく“ねずみ講方式”のネットビジネスとか、
その他の怪しげなネットビジネス勧誘メールってたっくさん来るでしょう?
あ〜ゆうのは絶対話にならんよ。そんなおいしい話はあるわけないっちゅうの。
とにかく、どんなネットビジネスに取り組むにしても、
誰にも負けない得意技とか、他でやってない売りポイントとかをしっかり押さえつつ、
その上で本気で営業活動してないと、もうす〜ぐ淘汰されちゃう。
そのへんはネット以外のビジネスと全然一緒。
いや、ネットの世界のがもっとサイクル早いな。
つまり結局最後はマジ“銀ばるっきゃないっ!”のだ。


《あとがき》

資金も人脈も肩書きもない若者でも、アイデアやちょっとした発想を武器に
ド〜ンと成り上がれる可能性をもっているインターネット。
今をときめく某企業だって、最初は学生がガレージから始めたのだ。
たぶんこれからもそんなヤツラがどんどん出てくるだろう。
そんな“インターネットドリーマー”達の熱気で、今夜も回線は大混雑。
まぁ俺のプロバのベッコアメは、エロ系でいつも大混雑ですが・・・(笑)。
ところで、次回のテーマは『ネットアイドルを斬る!』。
最近あまりにふざけすぎているネットアイドルの世界。
はっきり言っていい気になりすぎ。おい野郎共、ここらでいっちょ男達の反撃だ。
って事で乞うご期待。んじゃヨロシク!








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